愛された先パイ







「ってかさ、リク良い加減彼女作れよ」

「・・・え?」

「お前、もう高2だぞ?
それなのに彼女いないなんて・・・。
つまらなくねぇか?」

「・・・別に」

「ぅわ信じられねぇ。
この倒れている女子の中に、好きな奴はいねぇの?」

「そうだ!
アツシ手伝ってよ!!」

「は?何をだよ」

「皆一斉に倒れてさ・・・。
もしかしたら集団食中毒かもしれない。
今すぐ保健室に連れて行かないと」

「はぁ!?」



俺が言うと、アツシは驚いた声を出し、顔を驚きに染めた。



「おめ・・・天然か?」

「はい?
アツシ、俺を人間だと思わないの?」

「はあ?」

「天然って・・・。
俺、水じゃないんだけど」

「ばっ・・・ちげぇよ!!
・・・リクといると頭痛くなるわ」

「大丈夫アツシ。
保健室行く?」



何故かアツシは呆れたように溜息をつきながら、行ってしまった。



何なんだろ。

まぁ良いか。



暫くすると、女子も男子も起き上がったので、

俺は気にしないことにした。







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