愛された先パイ
髪色は目立つ明るい金髪で、巻いて結んであった。
結んだ髪は、右肩に集められている。
服装は金と黒を基調にした、高そうな服。
化粧もかなり濃い。
どこか、この間死んだ有明に似ている。
「あ、おはよぅございまぁす」
間延びした言い方が、少しムカつく。
「悪いなリク、ヒヨコちゃん」
「いや・・・」
「俺の彼女、鹿野美亜(かのう・みあ)」
鹿野・・・?
「気が付いたかリク。
俺らのクラスにいる、鹿野美和ちゃんの、お姉さん」
「どぉも。あたしの妹がお世話になってまぁす」
「いや・・・」
「妹からぁ、聞いていますぅ。
へぇ、噂通りぃ、イケメンじゃなぁい?」
「・・・どうも」
「そっちの子はぁ、彼女ぉ?」
「そうですけど」
「ふぅん。
妹からぁ、聞いていますぅ。
確かぁ、アマノヒヨちゃん、だっけぇ?」
名前間違えるなよ、おい!!
って言いたいのを抑えて。
「天使雛ちゃんです」
「アマツカイヒヨコかぁ。
よろしくねぇヒヨコ」
いくら先パイでも、呼び捨てにするなよ!!