愛された先パイ
☆☆☆
「ここだよ、職員室」
「わざわざ案内していただき、ありがとうございます!
リク先パイ」
「何かあったら、2年2組に来て?
俺で良ければ教えるからさ」
「はい!」
嬉しそうに返事をして、ヒヨコちゃんは職員室に入って行く。
「見~た~ぞ~」
「アツシ!?」
幽霊みたいに突然現れたアツシに、俺は思わず驚く。
「可愛いなあの後輩ちゃん」
「あ?そうだろ?」
「転入生なのか?」
「そう。
天使雛って名前なんだ」
「アマツカイヒヨコちゃん?
変わった名前だな。
ヒヨコちゃんか・・・」
「アツシ、お前彼女いるだろ」
「言っとくけど、俺は浮気なんてしねぇから。
安心しろ」
「それ、彼女に言いな」
「ところでさぁリク」
「何だ?」