愛された先パイ

「・・・リクの言った通りです」

「そうなの？
携帯電話も繋がらないのよ・・・」

「そうなんですか・・・」

「ごめんなさいね夜遅くに」



ミホのお母さんはそのまま帰って行った。

結局、ミホは見つからないままだった。



「アツシ、あんた何か隠しているの？」

「へ？」

「顔色悪いし・・・。
ミホちゃんがどこに行ったか、知っているの？」

「知らないよ・・・」

「本当に？」

「本当だとも」

「・・・そう。
何か思いだしたら言いなさい」

「わかった・・・」




言えるわけない。

俺も犯罪者になる。

俺が話したら・・・リクが何するかわからない。



部屋へ戻ると、携帯電話にリクからメールが来ていた。



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送り主：リク
　題名：無題

そっちに、ミホの
お母さん行ったと
思うんだけど。

何も言っていないよね？

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