愛された先パイ









勿論だよ、と返信する。

もし・・・本当のことを言ったら。

俺は・・・何されるのだろう?



犯罪者になるのはごめんだ。

リクを売るのも許さない。



じゃあ、このまま言わないで、殺人者と友達でいるのか?

いやいや・・・そんなこと出来ない。



どうすれば良いんだ・・・。





数日後。

中学生になった俺は、久々にリクの家へ遊びに行った。

リクのお父さんは仕事で出掛けていたけど、お母さんがいた。

小学生の頃はよく遊びに来ていたけど、あの事件の後から来てなかった。



「久しぶりだね家に来るの」

「まあ・・・たまにはね」



リクの何も変わっていない部屋には、女の子からもらったプレゼントの山があった。

リクは相変わらずモテる。

誕生日やバレンタインでもないのに、よくプレゼントをもらっていた。



「リク、相変わらずモテるね」

「そう?」

「他の男とかは気に入らないと思うけどね」

「勝手に寄ってくるんだよなぁ。
俺も女子はあんまり好きじゃねぇのに」










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