愛された先パイ
成島凌空の名も、天使雛の名も、世間にさらされることがなかった。
大体、顔が良くて評判も良くて、成績優秀者だし、疑う奴なんていなかったんだ。
再び、俺はリクに闇があると気が付いた、有明友美恵と亜美菜を凄いと思う。
事件の真相を知るのは、俺と亜美菜と、今読んでくれている読者だけ。
ちなみに現在俺は、少年院で働いている。
でも、今だリクのような奴には会ったことがない。
まあ・・・あんなのはリクだけで十分だ。
リクもヒヨコちゃんも、亜美菜が事件の真相を知っていることを知っているので、普段通り接している。
亜美菜は事件の真相を知りながらも、警察に言わなかった。
多分、俺が逮捕されるのが困ったんだと思う・・・。
「ところでリクにヒヨコちゃん」
「「何?」」
「今さ、何の会社やっているの?」
ずっと疑問だった会社。
亜美菜がこしらえた料理を、段ボールに囲まれながら食べる。
2人は、顔を見合わせて笑うと、一緒に言った。
「「殺し屋を育成する会社だよ!!」」
・・・え?
【END】