ﾇｴ

2日後の深夜、ヌエは現れた、またお腹を空かして、眠れずイライラしていた。「遅いわよ、サッと姿を消すから逃げたかと思った」「逃げたりなんかしませんよ」恐ろしい、本当に、呪い殺されるところだ。 ヌエは、ちょっと済まなさそうに口を開いた、 「あの、池田さんですか、やめといた方が、前世からの色男で女が寄って来るんですよね、そんなオーラ感じるでしょそれにー」
「それに、何？」女上司と不倫中だなんて言ったら、どうなるだろう「それに痔持ちで」「バカ・そんな事言わなくていい・・女が寄って来る、オーラか！それは私も感じる」 「て言う事は女で苦労しますよ、それより矢野さんは、いいヤツですよ」美樹はヌエを睨んだ「やめてよ！メタボリック男考えた事もない、要領悪くてサービス残業ばかり私にはあわない」ヌエは舌打ちをうった(このメタボリック女がーほんま見る目ないな)「変態、わかってる池田君じゃなくちゃイヤだからね」ヌエは赤い舌を出して美樹の顔を舐めた「俺は！ヌエ！節穴女！」パジャマで顔を拭きながら「節穴女って、なによ、変態妖怪ヌエ！」
クゥー言い返す言葉もでず姿を消した。