ﾇｴ

「お兄ちゃん・・」 怯える絢香の瞳を見つめ 「大丈夫！お兄ちゃんがいるから」絢香の小さな両手を握りしめ、頬にあて、同じ言葉を繰り返す 「大丈夫、お兄ちゃんが、いるから・・」

バタバタと階段を上がってくる音 義父だ。「おい！何してる」ビクッと固まる二人「今日は、面白い物買ってきたぞ」と、エアーガンを見せ、ニヤリと笑い、いきなり絢香の背中に玉を当てた「痛い！」 たけしは思わず義父の足元に飛びついた、ドスンと尻もちをついた「コノヤロー」とたけしの胸ぐらを掴み、立ち上がり、宙に浮く身体を床に叩きつけた。気を失うたけしに抱きつく絢香「仲が、いいのー」と笑いながら打った玉は絢香の頬に当たった。「痛いから、お兄ちゃんを打っちゃダメ！」絢香は自分が的に成るかのように、痛い痛いと逃げ回った、階段を降りようとした時、たけしの目が開いたガンを絢香に向けている義父に再び飛びついた。 ドス！足蹴にされ、たけさの身体が絢香にぶつかった、 「お兄ちゃん、、」宙に浮く絢香ガタガタと階段を落ちる二人、気が付くと絢香はたけしの下敷きになっていた「あやかー」