ヌエ
「たけしは、起用だね、2、3日前に作った、あのカゴ千円で売れたよ、飾り穴なんか作ってセンスがいいよ」たけしは黙々とチラシを固く巻いてる。「ばあちゃんニス買ってくれた?」ここに来て一ヶ月になる、しっかり本当の孫みたいだし、俺も犬になりきって、しまった、なにせ、足を高く上げてシッコをかけるのは気持がいいー今日は高級車に一発かけて、やった。 「ちゃんと買って来たよ、それに、これ粘土なんか懐かしくなっちゃて・・」 「ふーん」何気に手に持ち、なにか作り始めた。 「これ、僕の救いの神様だよ、ばあちゃん奉といて」「ずいぶん、おかしな神様だね、でも、この棚の上にでも、奉って置こうかね」その神様て言うのは、俺だった、、たけしーたけしの顔を思いきり舐めた、「げっ!やめろよ」

「たけしは、才能があるわ」そう言って、たけしの作った粘土細工を見つめ、考えこんでいる、妙ばあさんが、いる。






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