ヌエ
「チロじゃないかい、どこへ行ってたんだい」とチロを抱きしめた「ばあさん、こいつは居なくなったんじゃなくて死に姿を見せたくなくて、行方をくらましたんだ」チロを愛しく見つめ「そうかいチロ、もうすぐ私も、そっちに行くよ」 「何言ってんだ!頑張って生きろよ」ミチ子はヌエの鉛色の顔を見つめた 「ありがとうヌエさん、もうすぐ孫の結婚式だからね」ヌエは、思わずミチ子を抱きしめた同時に死期を悟った。 死神様ーもう少し待ってよ〜
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