story
とりあえず、海まで無事に着いた。来るまでは、みんなでワイワイこの澄み渡った空の下で騒いでいた。

「ビーチバレーしよー。」
咲がいいだした。咲は、この中で一番の子どもだ!!

「いいねー。やろーじゃん。」
ムードメーカーの寮が言った。

ボールをちょうど瑠璃が持って来ていたから、そのボールで始まった。

「なんで始めよーって言った本人がボール持ってきてないのかな。」
瑠璃が言う。

「いいじゃん。だって瑠璃がボール持ってたの知ってたからさぁーやりたいと思ったもん。」

「本当に咲は子どもだな。」
僕が言った。

「子どもじゃないもん。高校生だもん。」

「精神年齢が子どもなんだよ」

「健のバカちん!」

「咲ちゃんごめんね。」

久しぶりに咲とこんなに話して、僕が子どもになった。しゃべってる時の咲は、とても可愛かった。だから、バレーしてるときも、見とれてしまった。
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