story
「健!!!お待たせ。」
知嘉が戻ってきた。

「校門に行ってもいないんだもん。探したし。そしたら、体育館からボールの音が聞こえたんだもん。」

「ごめんなぁ。暇つぶししてたんだ。帰るか!」

「うん!!!」

それから、僕たちは一緒にワイワイしながら帰った。バス停までの距離は、長いのにいつもよりも短く感じた。


知嘉がいなくなった後の帰り道は、ちょっと寂しかった。そして、一人になると咲のことを考えてしまってどうしよもなくなってしまったのだった。
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