story
僕は、何にも言い返すことが出来なかった。とりあえず、今日は、バラバラで帰ることになった。

やっぱり独りぼっちの帰り道は、どこかが抜けてしまっていて寂しく感じてしまう。

僕は、知嘉のことが好きだ。まだ出会ったころは、咲を忘れるための“機械”でしかなかったものが、次第に僕の心の中で、大きな存在へと変わっていたのだった。僕は、いつも肝心なところに気がつかない。知嘉は、僕の大切な人なのに、僕は…

悔やんでも悔やみ切れない。僕は、いつも後悔をしてしまう。

また一人大切な人を失してしまったのだった。
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