紅い果実《BL》
「なんでそんなにツンツンしてんの?
思春期なの?」
「ししゅっ…!?
違う!!
僕は………、僕はただ、」
それから、また沈黙が始まる。
お前はただなんなんだよ。
最後まで言えよ。
結局そこからなにも会話は成り立たず、現場に着いてしまった。
「……さて、仕事だ。」
「仕事…?」
「死神の仕事。死んだ魂回収しに行くの。」
「死んだ魂…」
ただ、今回は少しおかしい気がする。
回収するはずの魂のカケラが、少しばかり足りない。