紅い果実《BL》
「おっかしいなー…」
「なにがだよ。」
「あ?いや、魂が足りねぇんだよ。」
「魂が足りない?」
「ああ。」
面倒くさい魂に関わっちまったな。
「魂のカケラ探すぞ。」
「何で俺が…」
「つべこべ言わずに探せ。」
「うっ…わ、わかったよ!」
俺が睨むと、あっさり返事をした。
しかし、本当に感情豊かだな。
記憶がないのに、どうしてこんなに…
本当に俺はコイツじゃなきゃダメなのか?
隷属がどれだけ便利か知ってる。
でも俺は────…