紅い果実《BL》
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ぜぇ、はぁ…っ
お互い言い尽くしたところで、僕もコイツも疲れ果てて空中で仰向けになっていた。
無駄な体力消費したな…。
「な、なかなかやるじゃねぇか…」
「そっちこそ…」
チッ、引き分けって事かよ。
って、いやこんなことやってる場合じゃないだろ。
「で、触ったから何なんだよ…」
「今お前が見たのは、この魂の生前の記憶だ。
この記憶と同じモノを探す。」
「はぁぁ!?
こんな広いとこから?!
無理だろ!!」
「考えろ、頭を使えバーカ。」
「バカじゃないし!」
「じゃあ見つけてみろ、魂のカケラを。」
「分かった、僕独りでやるから絶対に手伝うなよ!」
「誰が手伝うかよ。
せいぜい頑張りなー。」
くっそおお…!
絶対見つけてやる!!