僕の彼女はAB型
康大side

並んで、第一特別教室に入るとすでに他の4人は来ていた、その中に
竹野明人がいた

俺はにこやかに中に入り大して話したことのないような同級生に愛想笑いをして一言

「よろしくー」

口々にみんなが、
よろしくーなんてゆってきて、
教室内は俺たちが入ってきた時の
黙りの雰囲気から一気に緩んだものに変わった

だけど、亜衣はニコリと竹野にだけ微笑んで空いてる席に着いた

そして前の黒板を見つめて机に両肘をつき、片方の手の上に顎を乗せそのまま窓の外へと目を向けたまま静止


彼女らしいといえばらしいけど

少し協調性に乏しい気がする


そんな彼女の隣に腰を下ろして、

机に方肘をつきその上に顎を乗せて、
彼女の方をみて
「なー、亜衣?」

彼女は
俺の方を向き
眉を少し上げ

何?とでも言うような顔で見てきた

「大道具したことある?」
ニッコリ柔らかな表情になり
「無いよー何するんだろうねー?劇のもとが作るんだよね?」

て微笑む

コロコロと表情が変わるようで彼女は面白い

そして今感じるのは、ここにいる誰よりも、おれが彼女にとって心が許せる存在でありたかったのに、竹野の次なのが悔しい


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