僕の彼女はAB型
「康大
ありがとね」

それから今なら私の言えなかった思いを伝えられるそんな気がして

「それから」
と言いかけた時

後ろから

「あーずるーい!お前ら」
っておおきな声がして

私の決意は不完全燃焼

駆け寄ってきた

明人とエミが手に持ったダンボールを

一輪車の上に乗せて

「俺らのも頼む」

て明人は白い歯をニッとして

エミは
「はぁーと疲れたー」
って一息ついた

私と康大は
目を合わせてニッコリした後

康大が

「お前らこれで全部?」

ダンボールが落ちないように、抑えながら
明人が

「あぁ、これで全部!
助かったよ」

って笑う

エミが
「本当にもう手が痛くて泣きそうだったんだからね」

「そっ!なら一緒に帰ろうぜ!てか竹野と中野、あの2本先の電柱で交代だからな」

て康大がゆうと

明人は
「えーだって今まで俺ら2人一輪車なしでここまで運んだんだぞ運んでくれてもいいじゃん」
甘えたようにいう


「私も〜疲れちゃって無理だよー
ねー亜衣ちゃんお願い」

私は頷いた

別に私は疲れてないから

ただ、また不発弾に終わった、
私の思いは、モヤモヤとしたままだった


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