僕の彼女はAB型
放課後
もう生徒が少なくなり

薄暗くなっていた
俺も帰ろうと

教室を出た

だけど廊下の先の亜衣たちが作業していた教室に明かりがついていて

消し忘れかと思い
電気を消して帰ろうと教室に入った

入口の引き戸をガラッと
開けると

「ひぇーっ」
大きな声がして


かなりビックリした

「ビックリさせんなよ」
て声の方に目をやると

亜衣が

引きつった顔でこっちを見て
スグにホットした顔になる

「なんだー康大かぁ、もう、びっくりさせないでよ」

手笑いながらまた、絵を書き出した

「まだ、やってんの?」

「うん、あと少しで終わりだから」

「てか、お前1人?」

「うん!勝手にしてるだけだから」

「そっか」

うんと頷き
絵を書き続ける

絵に近づき近くの机の上に座る
俺を見ずに

「康大帰らないの?」

「あっ俺?変えるつもりだったけど、お前が終わるまで待つことにした、完成したの一番に見たいからな」

頭をかいた

「それならいんだけど、待たせてるんなら悪いなって思ったからさ、だけど、あんまり遅くならないように急ぐから」

黙々と作業をし出して1時間

亜衣筆を置いた


「終わったのか?」

「うん!完成」

と満面の笑みで俺を見て嬉しそうに言うと

立ち上がってのびを体全体でする

セーラの上に上がって中に着ている体操服が見える

少しドキドキしてしまった


「スゲーなホントに」
と俺も机から飛び降りた

俺を見てニカッて笑って

「あー疲れたーでも最高の気分だよ」

何でも思ったことを言葉にストレートに載せて言う所も好きだ

裏表があるようでないそんなところが

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