僕の彼女はAB型
片付けをして電気を消すとすっかり暗くなっていた

時刻は6時半だった

この時期の下校時間はとっくに過ぎてる

亜衣と一緒に

かえるのは初めてだった

「そう言えばさ前に言いかけて辞めた
アレなんだった?」

少し沈黙のあと


「あのさぁ
康大好きな人いる?」

あの時のことが蘇る

チャンス
いけ俺今しかない!
「いるけど」

「そっか」

「お前は?」

「えっ、私、、、いる」

来い来い

「俺の知ってるやつ?」

「うん!てかアンタ」

????きた?

少し考えてしまって間が開く

「つまり、亜衣は俺が好きってこと?」

「うんっ」

下を向いたまま
恥ずかしそうに
して

「俺も好き」

「えっ???

ホントに?」


「こんな時に嘘付くわけないだろ、ずっとお前が、百合野亜衣が好きでした!俺と付き合って下さい」

「はい」

頭を下げる亜衣

まだ、青い俺は抱きしめることも出来ないで

手を繋ぐので精一杯だった


繋いだその手を強く握り返してくれた亜衣

一緒に帰った初めての帰り道は

喉から心臓が飛び出そうなぐらいドキドキしたのを今でもはっきり覚えてる



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