人と狐と新撰組と
「テ、テメエ…なにしあがる!」

「ヒッッ…」

男は刀を抜いた。

(仕方ない…助けてやるか…)

玲咲は町娘の前に出た。

玲「そこら辺にしておけ。そもそも自業自   得だろうが…」

男「なんだと!?坊主は引っ込ん…で……。」

(( -_・)?、坊主?…、アア…そういうことか)

玲咲は今、長い髪を高く結び、紺の袴に黒地の布に白の桜かはいった着流しを着ていて、さらには刀を所持している。
普通に見れば男でも見惚れてしまうほどの美青年にしか見えない。

…女だが…

実際にさっきまで怒鳴り散らしていた男も玲咲を見て動きが止まり、後ろの娘も最初こそとまどいを見せていたが今は頬を赤く染めていた。
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