純情ブライド[完]


「……真琴…!真琴!」

「えっ!?」


真琴がハッと頭を上げると、梨華が心配そうに覗き込んでいた。


「大丈夫?もう一週間くらいこの調子だよ?」

「うん…心配かけてごめんね」


あれから一週間、真琴は海を避けてしまっていた。

海を見ると、自分で自分の気持ちが分からなくなる。

感情が昂ぶって、抑えきれなくなる。

苦しい…苦しい…


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