純情ブライド[完]
真琴と梨華が教室に戻ろうとすると、ばったり海に会った。
「あ、真琴!朝何で先にーーんぐ!?」
真琴は手で海の口を塞ぐと、海を引きずりその場から離れた。
「ちょっと、何言おうとしたの!」
「え?朝何で俺置いて行ったのかって。駄目だった?」
ひと気の無い所で、真琴は海を問いただす。
「駄目に決まってるでしょ!それに、あたし達が籍入れて一緒に暮らしてるって事、言いふらさないでよ!」
「ええ〜…皆に自慢したい…」
「そんなの自慢になるわけないでしょ!とにかく、絶対やめてよ!」