純情ブライド[完]
放課後、真琴が委員会の仕事を終え靴箱を出ると、丁度雨が降り出した。
「うわ…タイミング悪いなあ…」
傘を持っていなかった真琴は、走って海の待つマンションへ帰る。
マンションへ付く頃には全身が濡れていた。
「ただいま…」
真琴が一応そう言うと、リビングから海が出てきた。
「お帰り、真琴!迎えに行こうか迷ってた所でーーーっ!?」
海は真琴の姿を見るなり、驚いた顔でばっと目を逸らした。