Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】


『アホか、てめぇは! それができるんなら、とっくにやってるわっ!』


正論を言ったのに、浴びせられたのは罵声だった。


「え?」


どういうこと?

なんで、先生を呼んじゃいけないわけ?

訳がわからず、顔を顰めた私に


『綾……お前の学校、こんな時間まで帰宅部の生徒が残ってたとしたらどうなる?』


質問をしてくる蓮。

帰宅部の生徒が残ってたら?


「そんなの、残ってた理由を聞かれて保護者に連絡されるに決まってるじゃない」


ただでさえ、校則が厳しいうちの学校。

用もないのにこんな時間まで校内にいたら、怪しまれるに決まってる。


『それが都合悪ぃから、お前に頼んでんだろうが』


「なに言ってんの。保護者に連絡されたとしても、マリアを見つける方が先でしょ?」


優先順位間違ってるでしょ。



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