Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
【第6章】
結末
◇
(side:葵)
「……か、いっ……」
女から情報屋の話を聞き出している時に耳に届いたのは、苦しげに絞り出した声だった。
何だ?
「……マリア?」
俺よりも早くそれに反応した魁が、声の主へと振り向けば
「マリア!?」
明らかに様子がおかしいマリアちゃんが、座っていたソファーから崩れ落ちそうになっていた。
「どうした!?」
慌てて駆け寄った魁だったが
「からだ…が、へ、ん……」
「体……?」
「……っ、息、が…っ……」
「おい、マリアっ!」
そのまま意識を失ってしまったマリアちゃん。