Wonderful DaysⅢ【berry’s cafeバージョン】
花嫁修業
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「此処だよー」
慧さんが指差した建物を車内から見上げて、ごくりと息を呑んだ。
「あの、此処ですか…?」
今日は学園の創立記念日でお休みだった私。
先日紹介してもらった魁のお母様の料理教室を案内してもらう為、朝11時に迎えに来た慧さんに連れてきてもらったのは『みなとみらい』。
「そうだよ」
「……………………」
目の前に聳え立つのは、超高層ビルで。
そのビルの下を行き来する人達は、皆ビジネススーツに身を包み足早に進んで行く。
本当に、こんな所に料理教室があるの?
どう考えてもオフィスビルだよね?
私の想像していた料理教室とかけ離れているんですけど。
口を開けて呆然としていたら、ドアが開く音がして。
後部座席のドアを開けてくれた運転手さんが立っていた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
今日は慧さんの運転する車ではなく、結城家専属運転手付きのホワイトパールの高級セダン。
前回、慧さんの運転する車で酷い車酔いを経験している私には天国のような乗り心地だった。
「じゃあ、終わったら連絡するから」
「畏まりました。いってらっしゃいませ」
「ありがとうございました!」
お辞儀をした運転手さんに見送られて、慧さんの後に続く。
「此処だよー」
慧さんが指差した建物を車内から見上げて、ごくりと息を呑んだ。
「あの、此処ですか…?」
今日は学園の創立記念日でお休みだった私。
先日紹介してもらった魁のお母様の料理教室を案内してもらう為、朝11時に迎えに来た慧さんに連れてきてもらったのは『みなとみらい』。
「そうだよ」
「……………………」
目の前に聳え立つのは、超高層ビルで。
そのビルの下を行き来する人達は、皆ビジネススーツに身を包み足早に進んで行く。
本当に、こんな所に料理教室があるの?
どう考えてもオフィスビルだよね?
私の想像していた料理教室とかけ離れているんですけど。
口を開けて呆然としていたら、ドアが開く音がして。
後部座席のドアを開けてくれた運転手さんが立っていた。
「どうぞ」
「あ、ありがとうございます」
今日は慧さんの運転する車ではなく、結城家専属運転手付きのホワイトパールの高級セダン。
前回、慧さんの運転する車で酷い車酔いを経験している私には天国のような乗り心地だった。
「じゃあ、終わったら連絡するから」
「畏まりました。いってらっしゃいませ」
「ありがとうございました!」
お辞儀をした運転手さんに見送られて、慧さんの後に続く。