Kiss&Love
気付いてしまった




あたしの密かな想いに





気付いてしまった








「未紗ちゃん!?」




ベンチに座り込んで泣いてると、隼人先輩がやってくる。





「せ、んぱ…ぃ」



気付いちゃった、先輩



こんな簡単に



想いに気付いちゃったんだ




「どうしたんだよ、未紗ちゃん」

「気付いちゃった…あた、し、浅岡先輩、が、…好き…」


好きなんだ



あたし、浅岡先輩が───





「え、諒が…好きなのかよ?」

「好きに、なっちゃってた…」


「…まじ…かよ…俺は…俺はどうすればいいんだよ」


ごめんなさい


あたし、隼人先輩の気持ちに答えられない…



「…まだ好きでいて…いい?本気で未紗ちゃんが好き」


あたしはうなずいた



好きという言葉を



束縛する権利なんてない。
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