氷と魔女《specialstory 完結》
「やだなぁ…気づいてたんだ。

さすが『御垣家』とでも言いましょうか?」

「あなたは何者なの?」


「私?名前、覚えてますか?
武藤春美ですよ」



武藤…


私の頭の中の記憶をフル活動させる。

武藤、武藤、武藤……ーーーーー



え?


もしかして、武藤って…


「……もしかして、あなたのお父さんって…」


私が武藤さんに静かに問いかけた…と同時に


「そうだよ。きっと千草さんの思うとおり。

私は、魔界財政大臣の1人娘。

つまり…あなたの敵って事かな♪」



「なっ………!」



敵ってことは、もしかしてこの子…



「あなたが政府へ恨みを持っていること…
結構政府上層部では有名なんだなぁ♪

ま、御垣の娘が魔界に来たことは知ってる人少ないんだけどね」

< 115 / 316 >

この作品をシェア

pagetop