氷と魔女《specialstory 完結》
日常と非日常
「おい!お前ら!何やってたんだ!」
「「すいません」」
「ぜってえ悪いと思ってないだろ、その顔…
まぁいい。今回だけは免除してやるから3時間目の授業へ行け」
結局…
私と春美は1時間目の授業をほったらかしにして、2時間目をサボり、3時間目をあと15分受けようと思っているところ。
魔法封じの魔法をかけて、強制的にこっちへ帰れないようにしたんだよね…
先生は、気づいたのかな。
気づいてませんよーに。自分の魔力が低いせいだとか思っていますよーに。
「千草!なんでそんなのんびりしてんの!
次は魔法薬学!やる場所は…えっと、確か…そうだ!
第2科学室だ!」
春美は急に制服の胸ポケットから地図を取り出すと思うと、広げた。
「……もしかして、地図で移動しようと?」
「うん!私、いまだに空移動に自信がないからさ」
空移動は、単なる瞬間移動じゃない。
行く先のイメージを持たなきゃいけないから、結構大変なんだ。
だから苦手って人も少なくないんだよね。
初めて行く場所の時は、その土地を勉強して知ってから行かなきゃいけないし。
「ほら、千草も一緒に触ってよ!」
春美が急かすように言う。
「はいはーい。てゆうか私教科書ないんだけど?」
「は⁉︎…じゃ、じゃあ貸すから!行こっ!」
教科書…ってもしかしてなんか昨日部屋に届いてた大量の本か?
そんなことを思いながら私は地図に手を触れた。
地図で移動するのは最も古典的な瞬間移動と思えばいい。
魔力は大してつかわないから結構体にも負担はないし。
古びた春美の地図…いつの時代のだ。
「「すいません」」
「ぜってえ悪いと思ってないだろ、その顔…
まぁいい。今回だけは免除してやるから3時間目の授業へ行け」
結局…
私と春美は1時間目の授業をほったらかしにして、2時間目をサボり、3時間目をあと15分受けようと思っているところ。
魔法封じの魔法をかけて、強制的にこっちへ帰れないようにしたんだよね…
先生は、気づいたのかな。
気づいてませんよーに。自分の魔力が低いせいだとか思っていますよーに。
「千草!なんでそんなのんびりしてんの!
次は魔法薬学!やる場所は…えっと、確か…そうだ!
第2科学室だ!」
春美は急に制服の胸ポケットから地図を取り出すと思うと、広げた。
「……もしかして、地図で移動しようと?」
「うん!私、いまだに空移動に自信がないからさ」
空移動は、単なる瞬間移動じゃない。
行く先のイメージを持たなきゃいけないから、結構大変なんだ。
だから苦手って人も少なくないんだよね。
初めて行く場所の時は、その土地を勉強して知ってから行かなきゃいけないし。
「ほら、千草も一緒に触ってよ!」
春美が急かすように言う。
「はいはーい。てゆうか私教科書ないんだけど?」
「は⁉︎…じゃ、じゃあ貸すから!行こっ!」
教科書…ってもしかしてなんか昨日部屋に届いてた大量の本か?
そんなことを思いながら私は地図に手を触れた。
地図で移動するのは最も古典的な瞬間移動と思えばいい。
魔力は大してつかわないから結構体にも負担はないし。
古びた春美の地図…いつの時代のだ。