氷と魔女《specialstory 完結》
そのあと寮の部屋に直帰。

みんないなかったから、9時まで部屋で仮眠しよう。

今日はいつ帰れるかわからないしね…


私は制服のままベッドに潜り込む。

タイマーを8時30分にセットして…っと。

あ、もしもの時のために50分にもしとこう。


人間界にいた時のお気に入りの目覚まし時計。

黒くて結構シンプルなもの。



セットしたと同時に、私は目を閉じた。


ピピピピッピピピピッピピピピッ

「んー…
いまぁ、なんじぃ…?」


バシンッ


枕元に置いてあった時計を、壊れそうな勢いでその音を止めた。

そこには、当然8時30分…


って表示されてると思ってた。



「……8時…ご、ぜろ。

……やばいやばいやばいやばいやばーい!」


急に目が覚めたよ!

なにこれ!すごい!

って感心してる場合じゃない!



常にベッドの上に置いてある真っ黒なコートをとって、制服の上から着る。


銀髪のぴょんぴょんはねてた髪を手ぐしで直して…



「く、く…空移動!」




< 135 / 316 >

この作品をシェア

pagetop