氷と魔女《specialstory 完結》
「吟……ごめん、急に奪ったりして。
もう、今日は帰って。さよなら」


「お、おう…またな」



吟は結構すんなり引き下がってくれた。


1度も私の方を見ずに、ドアの奥へと消えてゆく。











私は、流れ落ちるように床へと座り込んだ。








「嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ…嘘だ」



女神の書は相変わらず開かれたままで。




その中には、私の中で信じがたい1文があった。





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