氷と魔女《specialstory 完結》
「明日にはテストがあるが…
…ってお前ら、どうした?」


あぁ、先生。そこには触れてあげないでください。

今を生きる高校生たちに、テストの3文字は毒なのです。


ってことで、みんな一瞬青ざめました。


私…と多分、春美以外。
あ、冷夜も平然としてそう。あ、吟も。


「俺にもテストが嫌な時もあった。
けど、今は本当に好きだ。自分はやらねえが」


先生、Sですか。
サドスティックなんですか?


ほら、みんな一瞬どころの青ざめじゃなくなってます。


「でもまあ、安心しろ。
今回順位が悪くてもSクラスから降格することはねえから。

全ては、2年の最初のテスト、だぞ?」



『2年の最初のテスト、だぞ?』




2年生。



来ればいいですね。私に。




絶対来ないことは、もう分かってます。




嫌になるほど、分かってるんです。



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