氷と魔女《specialstory 完結》
「でさー新しい魔具が…」
「前魔獣が町で出たらしいぞ!…」
「テストやだなー…」
思い思いの会話を繰り広げるSクラスの教室。
先生がいなくなった今、15分後から始まる魔界歴史学までの時間をみんなそれぞれ楽しんでる。
私はいつもこうゆう時間は、窓の外を見ているか、話しかけてくる夢奈と話してるか。
けど…
「……千草。いこっか」
今日は、いつもわざと話しかけてこない春美が私のところへ来た。
私は無言で頷くと、席を立つ。
「………あれ?千草どこ行くんだろ」
クラスメイトで話してたのであろう夢奈の声が後ろで聞こえたけど…
私に向けられてはいないことを信じる、かな。
廊下へ出ると、春美が地図を広げた。
……いつの間にか、ナリメリア学校内の地図を持っていたらしい。
「行くよ。準備はいい?千草」
「うん」
春美は目をつぶって、『理事長室』と書かれた部屋を指差して、つぶやいた。
「タキオン」
「前魔獣が町で出たらしいぞ!…」
「テストやだなー…」
思い思いの会話を繰り広げるSクラスの教室。
先生がいなくなった今、15分後から始まる魔界歴史学までの時間をみんなそれぞれ楽しんでる。
私はいつもこうゆう時間は、窓の外を見ているか、話しかけてくる夢奈と話してるか。
けど…
「……千草。いこっか」
今日は、いつもわざと話しかけてこない春美が私のところへ来た。
私は無言で頷くと、席を立つ。
「………あれ?千草どこ行くんだろ」
クラスメイトで話してたのであろう夢奈の声が後ろで聞こえたけど…
私に向けられてはいないことを信じる、かな。
廊下へ出ると、春美が地図を広げた。
……いつの間にか、ナリメリア学校内の地図を持っていたらしい。
「行くよ。準備はいい?千草」
「うん」
春美は目をつぶって、『理事長室』と書かれた部屋を指差して、つぶやいた。
「タキオン」