氷と魔女《specialstory 完結》
その間に、私と春美も作戦会議。


私たちは一応、戦闘班にいるようなもの。

つまり、戦闘…かつ最前線に行かなきゃいけない。


でもサポート班みたいに全体を視野にいれて、指示を出さなきゃいけないし。


何かと大変。



「……で、多分戦争ように作られた戦場では、最奥部にリーダーがいると思うの。
今回の場合、魔王か大臣がリーダーだと思う。

けど、ここ数年魔王も大臣も魔界民の目にふれられてないんだ。
多分、7、8年ぐらい…」


春美との作戦会議中、春美がそんなことを言い出した。


「どういうことなの?それって」

「私もよくわからないんだ。

昨年の魔王の誕生日だって、魔王が扉越しにいるだけ。7、8年前までの誕生日だったらみんなの前に立っていたのに。しかも話もしなかったんだ。

あと、大臣。大臣も昨年就任10年記念だった時、扉越しにいるだけで、話も魔界民の前にも立たない…」


「なんか、裏があるね」


「うん、絶対にある」




魔王と大臣…それに、副大臣。

そこらへんの関係性も全部ひっくるめて…


この戦争で明かさなきゃ、気が済まない。


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