氷と魔女《specialstory 完結》
失われた過去
「千草…貴方はね、ちょっと特別なのよ。ちょーっとだけ、ね」
「とくべつ?」
「そうだよ。お父さんもお母さんも、亡くなってしまったおばあちゃんもおじいちゃんも、みんな、同じ『特別』を持ってるんだ」
「なに!おしえて、おしえてー!」
まだ幼かった私は、『特別』という言葉に敏感になって、知りたがって両親に「はやく!はやくー!おしえてよー!」と迫った。
「うふふ…
じゃあ、ちょっと見ててね」
お母さんは人差し指をたてて、お父さんに向かって、ぽんっと振った。
すると、お父さんは…
「わーー!
ねこしゃんになってるー!」
お父さんは、真っ黒な黒猫になっていた。
「これで、分かったかな?」
お父さんは元の姿に戻って、言った。
「僕達は、魔法使いなんだ」
「とくべつ?」
「そうだよ。お父さんもお母さんも、亡くなってしまったおばあちゃんもおじいちゃんも、みんな、同じ『特別』を持ってるんだ」
「なに!おしえて、おしえてー!」
まだ幼かった私は、『特別』という言葉に敏感になって、知りたがって両親に「はやく!はやくー!おしえてよー!」と迫った。
「うふふ…
じゃあ、ちょっと見ててね」
お母さんは人差し指をたてて、お父さんに向かって、ぽんっと振った。
すると、お父さんは…
「わーー!
ねこしゃんになってるー!」
お父さんは、真っ黒な黒猫になっていた。
「これで、分かったかな?」
お父さんは元の姿に戻って、言った。
「僕達は、魔法使いなんだ」