氷と魔女《specialstory 完結》
「いたぞー!敵だー!」

「撃ち落とせー!」

私たちに気づいた政府は、魔法で撃ち落そうとする。

私たちがリーダーと服リーダーとは思ってないみたい。



「…ガイア」



春美がしかめっ面をしながら言った。



「春美、その魔法は…やりすぎじゃ…」

「なによ。千草だって幻龍呼び出すのは神級でしょ?
私だって使っていいでしょ?」

「いや…あれは開戦だからだし。
それに、そろそろ…ほら」



私は1回空中で止まって、下を指差す。


「わああああ!なんだこりゃあああ!」
「地面が、地面が割れている!」
「飲み込まれるううぅぅ!」



一部の地面がパックリと割れて、その中にどんどん人は落ちていく。

ざっと1000人は落ちただろ。かなりやばいぞ、最初っから。


けど春美はそんなのお構いなしで、鼻で笑うと

「うるさいから悪いのよ。
2度と見たくないわ、ぎゃーぎゃー叫ぶ赤い虫なんか」


確かに空から見ると赤い軍服は虫みたいにちっちゃいけど、さ…



春美もなんか、変わったなぁ。
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