氷と魔女《specialstory 完結》
「えーっと…

あ、御垣さん、来たわね。では、これからクラス割りを始めます」


……最後に来てしまった。
競技場は、なんか野球場みたい。

こんなのがたくさんあるのか、この学園には…

いくら魔界扉とかで大規模とはいえ、ある意味怖くない?

最後に来ちゃったから、ちょっとは目立っちゃったよね。


できるだけ目立ちたくないのにな。
まあ、この髪色は嫌でも目立つかぁ…

てゆうか、最初っから遅刻はイメージ悪いかな。別にいいけど。



成績でどうにかするしね。





「じゃあ、説明を始めます」


さっきから喋ってるのは、白髪っぽいおばさん。
銀髪とは違うかな。少し。純白って感じ。

これも生まれながらなのだろう。


よーくみれば、胸元の校章に『教頭』という名札がある。

…………入学式、ぼーっとしてたからなぁ、話してたのかも。
気づかなかった。

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