氷と魔女《specialstory 完結》
横たわりながら杖を握っている夢奈が、そこにいた。
「ははっ……だって。
私、千草と仲良くなりたいんだもん…」
夢奈は傷だらけ。
私の10個の魔界級魔法のせいで、確実に魔力が減っている。
それにこの魔法は最上級魔法。
今の夢奈には、最上級魔法を出すだけで…!
「ば、バカじゃないの!なんで敵に回復魔法なんかしちゃってんの!」
私は夢奈に駆け寄った。
「はは、は。ごめん、ね。
でも、これで『友達』に…」
「………………夢奈……?」
夢奈がまるで。
天使のように笑ながら、ゆっくりと目を閉じて。
「夢奈‼︎」
吟が履いながら夢奈に近づいた。
「………ダメだ」
「嘘……?」
嘘と言って、お願い。
誰か、嘘と言って。
「コイツ、いつも言ってた。
千草と友達になりたいって。
きっと自分が弱いから千草は、って」
違う、違うんだよ夢奈。
全部、私が悪いんだよ。
涙が溢れて止まらない。
夢奈は気持ちよさそうな顔だった。
けど
息をしていない。
「ごめん…ごめん夢奈!
私もね…本当は友達になりたかったのに…
ごめんなさい………」
涙は次々溢れてきて。
今の私の顔はぐしゃぐしゃだろう。
夢奈の『いいよ』って声が聞こえた気がした。
ダメだよ。
私が全てを壊したんだ。
夢奈の笑顔も、未来も、何もかも。
天使のようにはにかんだ笑顔はもう見れない。
私のせいで、失ってしまった笑顔は
想像以上に重すぎて。
……………耐えきれない。
「お前が夢奈を殺したんだ」
光が私に憎しみの目を向けた。
陰はもう倒れていた。
私が…私が夢奈を……?
そうだ。
光の攻撃さえ避けてなければ…
「私が、夢奈を………」
「叔父さん!やめてくれ!」
「吟は黙ってろ!」
光の気迫におされ、吟は黙り込む。
「ははっ……だって。
私、千草と仲良くなりたいんだもん…」
夢奈は傷だらけ。
私の10個の魔界級魔法のせいで、確実に魔力が減っている。
それにこの魔法は最上級魔法。
今の夢奈には、最上級魔法を出すだけで…!
「ば、バカじゃないの!なんで敵に回復魔法なんかしちゃってんの!」
私は夢奈に駆け寄った。
「はは、は。ごめん、ね。
でも、これで『友達』に…」
「………………夢奈……?」
夢奈がまるで。
天使のように笑ながら、ゆっくりと目を閉じて。
「夢奈‼︎」
吟が履いながら夢奈に近づいた。
「………ダメだ」
「嘘……?」
嘘と言って、お願い。
誰か、嘘と言って。
「コイツ、いつも言ってた。
千草と友達になりたいって。
きっと自分が弱いから千草は、って」
違う、違うんだよ夢奈。
全部、私が悪いんだよ。
涙が溢れて止まらない。
夢奈は気持ちよさそうな顔だった。
けど
息をしていない。
「ごめん…ごめん夢奈!
私もね…本当は友達になりたかったのに…
ごめんなさい………」
涙は次々溢れてきて。
今の私の顔はぐしゃぐしゃだろう。
夢奈の『いいよ』って声が聞こえた気がした。
ダメだよ。
私が全てを壊したんだ。
夢奈の笑顔も、未来も、何もかも。
天使のようにはにかんだ笑顔はもう見れない。
私のせいで、失ってしまった笑顔は
想像以上に重すぎて。
……………耐えきれない。
「お前が夢奈を殺したんだ」
光が私に憎しみの目を向けた。
陰はもう倒れていた。
私が…私が夢奈を……?
そうだ。
光の攻撃さえ避けてなければ…
「私が、夢奈を………」
「叔父さん!やめてくれ!」
「吟は黙ってろ!」
光の気迫におされ、吟は黙り込む。