氷と魔女《specialstory 完結》
「ナリメリア学園は、毎年180人の生徒をとっています。
6等分と考えて、30人ずつ測りたいと思います。

この学園の平均魔力は11万。
そして一般高校生の平均魔力は5万です」



「嘘だろ?」
「そんな差かよ…」
「私、怖くなって来たー」
「俺ぎりぎり合格だったからなー…」



辺りが急にざわつく。

てゆうか、この学園、本当は大したことない?
11万って…

「静かにしてください。

30人でグループを組み、順番に自分の魔力が最大に出されるように魔獣と戦って貰います。


各グループ同じ魔獣なので安心してください。

けど魔獣は、簡単には倒れません。

倒れさせた生徒は前代未聞、ですしね」

教頭先生は挑発するかのように笑った。

へえ…

倒せた人がいないんだ…



「今から相手となる魔獣は相手の魔力を測れる性質なので、後にわかるということです。

では、行ってください」



みんなが騒ぐ前に…


気づけば、教頭先生は『大型』の空移動を使って、30人ずつ移動させてた。

息つく間もない…
先生、なかなかやりますね。

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