氷と魔女《specialstory 完結》
「じゃあ、まずちょっとした説明でもしよっかな。
本当は『女神の書』に書かれてたんだけどほら、千草二度と見れないから。

だから僕が説明するよーん」




軽すぎだよ。私結構今から大切なこと聞くんだけど。



「あーもう。しかめっ面にならないの!」


だってさ。軽すぎだって。



「あーごめんごめん。軽かった?」

「うん。ってさらっと心読まないで!」

「めんごー」


直ってないよ。

でも


「ははっ」


あ。
ついつい笑っちゃった。


「あーーー!やぁっと笑ってくれた!
あー良かった!
安心して話せるやー!」

ヘルメスが嬉しそうに声を上げて言う。


え?

じゃあもしかしてさっきまで変なこと言ってたのって

「私を笑わすため?」

「あー。よし!話す!二度と言わないからちゃんと聞いてねー!」

ヘルメス、ちょっと赤い。


あははっ。
もっと笑っちゃいそうだったけど、こらえよっかな。
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