氷と魔女《specialstory 完結》
「じゃあ、話すよ」

「うん」


私が頷くと、ヘルメスは話し始めた。



ーーーーーーー

魔界が生まれ変わった11000年前。
女神の子孫たちは、女神の血を薄くも引き継いでしまって、魔力が異常なほど高くなった


その中でも1000年に1度の女は本当に高すぎて。


10000年以上もの間、魔界政府は怯えてたんだ。

いつか征服されないかと。


そして1000年前。

ハデスに愛された魔女が生まれた。

ハデスは死者の世界の神。

魔女も生きているだけで周りのものを殺めてしまう。

近づくと殺される。



まだ16だった魔女を遠距離から総攻撃して、政府が倒した後。

女神の血を引き継ぐ異常な一族を魔界から追放した。

その一族こそが、『御垣』家。



魔界政府はこの一族を人間界へと追放した。
魔界から魔法使いが派遣されて、そいつと結婚する。

984年の間、ずっとそうしてた。


しかし、魔界政府は最近になってこんなことを思いついた。


『女神の書』というものが存在することは知っていた。
それを使えば、魔界の今までの真実を明るみにできるかもしれない。そして自分たちが魔界を治めようと。
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