氷と魔女《specialstory 完結》
俺は右隣は駿太で前が…えーっと、確かクラス副委員長の女子。

そして窓側1番後ろというかなりのボーナス席を獲得したのは女子だった。


副委員長の奴と隣の女子は仲が良いらしく、2人で笑あってた。


…んー。副委員長は明るそうだけど、ボーナス女子は小動物みたいだ。

なぜ仲が良いのか、全くわからん。


そんなこんな思ってると突然副委員長に話しかけられた。


「ねえ!私、マヤっていうの。良弥君でしょ?よろしくね!私、マヤでいいから」


ちょっとびっくりしながらも、

「分かった。俺も良弥でいい。よろしく」

とそれだけ言った。

するとマヤは驚いた顔で

「…良弥って、女子と大して話すところみないしどんな堅物だと思ってたけど…

なんだ、普通じゃん?ヘタレなだけ?」


こいつ…真面目な顔でサラっとそんなこというなよ。


「いやヘタレじゃねえし。ただめんどかっただけ。前の席の近くに女子いなかったし」


納得、とマヤはいうと、俺の隣の女子に話しかけた。


「ねぇね、ミウ。良弥って案外普通だった。

怖がらなくていいよっ!大丈夫!」


……ミウってやつ、俺を怖がってたとは。不覚。


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