氷と魔女《specialstory 完結》
「…着いたぞ、ほら」




今みたいに、吟について行く日々を…いつまでも続けてちゃいけないなんてこと、分かってる。




「本当だね」




だから、決めたんだ…私は。




「チケット買いに行くぞ」




今日、言うんだ。




『私と2人で出かけるんじゃなくて、

彼女さんと出かけなよ』





きっと、言えるはず。




私はふいに…緊張が和らぐ魔法を唱えていた。








…もちろん、魔法なんてかからなかった。










「よし、次私、あのジェットコースター行きたい!」



「俺もあれ行きたい」






「キャアアアアアアアア!たっのしいぃぃぃぃー!!」









「…ふぅ、楽しかったぁ」




「千草ってジェットコースター好き系女子なんだな」




「あんな楽しいアトラクション、嫌いでどうすんのよ!」






笑いあって、楽しんだ時間は…あっという間で。







< 309 / 316 >

この作品をシェア

pagetop