氷と魔女《specialstory 完結》
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コンコン

「失礼します、校長、理事長」

「「どうぞ」」

ドアを静かに開けた。


「どうですか、教頭先生。今年の生徒は…」


校長が、私に尋ねる。


「それがですね…魔力が今までで1番高い者がでました。賢者クラスですね」

「……御垣、というのでしょう?」

「あら、校長先生、知っておいでですか」

「ええ。ちょっとね…
貴方も知っておいででしょう。理事長…いえ…

副大臣」




副大臣と呼ばれた男は…

ニヤリと、口の端をあげ、笑うだけだった。


ーーーー相変わらずこの2人は君悪い



「では、失礼しますわ」

「頼みましたよ」



校長の言葉に笑顔を作り、私は理事長室を出た。



ーーーー面白そうじゃない、御垣さん。
校長や理事長に名前を覚えられるなんて…

よっぽどあなたは、何か秘密があるのかしらね?
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