氷と魔女《specialstory 完結》
茶髪君は愛想がいいね。
常にニコニコ。
可愛い系っていうの?目がクリクリして…


犬。あ、絶対犬だ。


「いいよ、大樹。お前からやれ」

隣のメガネ君が茶髪君に話しかけた。
2人は知り合いなのかな…?


「じゃあ、まず俺から!
俺は豊嶋大樹(とよしま・だいき)!
家は学校からほうきで15分ぐらい!結構近場です!
よろしくな!」


大樹は終わった後、メガネ君にまるで催促するかのように肘をつついた。

メガネ君は短いため息をついた後、

「僕は霧島冷夜(きりしま・れいや)
大樹とは家が近いのもあって、幼馴染です。
よろしく」


冷夜はすぐに

「じゃあ、誰か」

と言った。


「じゃあ、私やろっかな…!」

お。茶髪美少女ちゃん。

「私は羽野夢奈(はの・ゆめな)!
ここからはほうきで1時間以上かかって、中央都市の外れに家はあります!
よろしくね!
あ、ちなみにこいつと幼馴染です」

夢奈は、指で隣の金髪を指さした。
『ちなみに』をつけちゃったか…はは…

「ちなみにって…
まあいい。
俺は大元吟(おおもと・ぎん)。
よろしく」


結構そっけない。
ていうか、不機嫌?
なんんか不機嫌になることでもあったのかな…


てゆうか、流れで私だね。
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