氷と魔女《specialstory 完結》
……待て待て。

この流れじゃ、私、言わなきゃ疑われるよね…

言おうか言わないか迷ってる時…


「…じゃあ、千草とか言ったか。
お前が1位かよ。
俺は2位で、21万だ」


おぉ!21万!それって、やばくない?
賢者になれるよ、おめでとう!



………心の中で言えても、私は周りからみたらきっとぼーっと空中を見ているだけなんだろうなあ。


「はっ。無視かよ。

まあ、俺は嬉しいんだ。俺より強いタメの奴が現れてさ」



…嬉しい?
不機嫌だったじゃない、さっきまで。

どっちよ…


けど吟は喋り続ける。


「じゃあ、何?
お前は政府のどこのお偉いさんの子供なわけ?」



…………は?
こいつ、呆れた。

私が政府の子供に今からでもなったら…

親を抹殺しております。



吟の不機嫌な様子と、私のガン無視さに他の3人は心なしか慌ててるっぽい。

なんか、ごめんね。

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