氷と魔女《specialstory 完結》
「ただいまー!」



もう、疲れました。
中学にいったら、友達に「おめでとう」と歓迎されたのは、嬉しかった。
誕生日プレゼントも、いっぱいもらったんだけど…

なかなか家へ帰してくれなかったんだよねぇ…



そ・れ・に!

とっても残念だけど、誕生日の日に、最愛の彼氏と喧嘩しちゃったんだよね…
彼が「誕生日プレゼント忘れちゃった!」と謝って来たのはいいんだけど…

口説い。何回も言ってきたわけで。

「うるさーい!パッとしろよ男ならー!」

っと言って帰ってきました。

あーぁ。仲直りしなきゃなー。
謝罪メールでも送ろっかな…でも、スマホ、家にある…ていうか、充電忘れてたんだっけ。

あーもう。誕生日なのに最悪なのか良い日なのかわかんないや…


私の黒髪を春風が優しく吹いて、乱す。

もう受験も終わって、卒業間近の3月。
卒業間近って間近すぎで、現に今日は卒業式の4日前の、3月14日。
3月18日が、卒業式。

私はもう行く高校がきまっていた。
ここら辺ではトップクラスの偏差値を持つ高校。

一緒に行く子も何人かいたし、充実した毎日を過ごせそうだった。

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