氷と魔女《specialstory 完結》
ヒュンッ



高速でほうきに乗ってると、風を切る音が聞こえる。



周りは私のあまりにもの速さと迫力に怖気付き、私が来ると、道を譲る。


私はその様子をさもおかしそうに微笑みながら、ほうきの速度を緩めない。



まるで都会の夜のように…いやそれ以上ものネオンが私にも降り注ぐ。
魔界は、まるで人間界の都会だ。
高いビルもあるし、仕事もあるし。

ただ違うのは、魔法があるかないかだろう。


ビルの間をくぐり抜け、ネオンの間をくぐり抜けて




そして私は、やっと目的地に着く。


< 54 / 316 >

この作品をシェア

pagetop