氷と魔女《specialstory 完結》
下にある建物見ると、私は今までの平常心というものが崩れ始める。

私の崩れた心は、真っ暗な心として再築されて行く。


「じゃあ、始めよっか」



私は誰に語るわけでもなく呟く。



右手を高々と上げる


今から行うのは杖が必ず必要な魔法だから、杖を光と共に出した。
その光は、いつもの白い光ではなくて…
闇のような、漆黒の光だった。


けど、私はそんな事にお構いなし。


自分でも分かる。

私が今からやろうとしていることは、やってはいけない、と。


けど



真っ暗な心が生まれた今
もう、止まらない
< 55 / 316 >

この作品をシェア

pagetop